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新卒で『ケヤキ保育園』に入職した御園蘭子先生

（以下、らんこ先生）は、少しのんびりしていますが、大らかで素直な性格です。

言われたことはきちんと遂行しようとする真面目なところが長所です。言われたこと以外も率先してやって欲しいと先輩方は思っています。

今年度、リーダーとして新人の育成を担当することになった早坂真実先生（以下、まみ先生）は、「仕事は早く、効率的に」というのがモットーです。

少し心配性なところがあり、今日も朝から、らんこ先生にあれこれと確認しています。

まみ先生　「らんこ先生 、さっき 、Aくんのお母さまと深刻な顔でお話していたけど、 何か あった ？」
らんこ先生「与薬依頼書の確認をしていました 。Aくん、だいぶよくなってきたみたいですよ。」
まみ先生　「保護者から依頼された内容は、必ず教えてくださいね。大事なことは、職員間で情報共有しなければいけません。薬の誤飲があったら大変ですから。」
まみ先生　「そうそう、親子遠足の保護者への案内書の印刷は終わったかしら？」
らんこ先生「申し訳ありません 。まだできていません 。コピー機の使い方が わからなくて 、まみ先生にお聞きしようと思ったのですが 、忙しそうで・・・」
まみ先生　「コピー機 、使ったことがなかったよね・・・この後、教えますね 。わからないことは何でも聞いてね 。」

まみ先生　「あっ、来月、休みを取りたいって言っていたけど、園長先生に休暇申請書は出したの？」
らんこ先生「まだ 出していないん です。新人の私が休みを取るのは申し訳なくて 、ギリギリまで待とうかと思って ・・・」
まみ先生　「お家 の 都合 で 休みを 取るんでしょう 。決まっている日程は早めに申請を出した方がいいわよ。」

というように、まみ先生は、常にらんこ先生のことを心配しています。

らんこ先生が「大丈夫です。」と言うことについても、「本当に大丈夫？」と疑うようになり、細かく聞かないと安心できなくなっていました。

らんこ先生は、「何でも聞いてね」と言われても、何をどのように聞いたらよいかわかりません。先輩方が忙しいそうなときは、話しかけるのを躊躇ってしまいます。

自分は他の職員より仕事ができなくて劣っていると、落ち込む日が多くなり、段々と表情が暗くなっていきました。

らんこ先生とまみ先生は、どうしたらしっかり【報連相】ができるでしょうか。

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文　　Egg コミュニケーション 藤田 みよこ
写真　Photo AC 　　イラスト イラストAC