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【保育園】⼿洗い・アルコール消毒の増加による⼿荒れを防ぐ⽅法
更新日:2022年02月14日
こんにちは。
新型コロナウイルス感染症の猛威は⽌まることを知らず、感染拡⼤を防ぐためにまん延
防⽌等重点措置が 30 を超える都道府県で適⽤されております。
そのような状況の中、保育⼠をはじめとする保育従事者の皆さんは、不安な気持ちを持
ちつつも、感染拡⼤防⽌に努めながら、⼦どもたちのため保護者のために業務を進められ
ていることと思います。いつも本当にありがとうございます。
保育従事者として感染拡⼤防⽌するにあたり、避けては通れないのが『⼿指消毒』です。
⼿洗い・アルコール消毒の回数が増えた⽅がほとんどかと思います。
その『⼿指消毒』に増加に伴って、増えてきたのが『⼿荒れ』。⾚みが出たり、ヒリヒ
リと痛んだり…。業務に⽀障が出るレベルの⽅も少なくありません。
今回は『⼿荒れ』を防ぐために保育従事者のみなさんができることは何なのかをお伝え
していこうと思います!
⼿洗いやアルコール消毒で⼿荒れをする原因
⽪膚の表⾯には⾓質層(⾓層)があり、⾓質層は⽪脂や汗でできた⽪脂膜に覆われてい
ます。⽪脂膜は⽪膚の⽔分の蒸散を抑えて、⽪膚のつや・滑らかさを良くすると同時に、
弱酸性であることで雑菌の繁殖を抑えたり、酸やアルカリなどの化学物質を中和したり、
外部からの物理的刺激を緩和したりするなど、「⽪膚のバリア機能」の役割を持っていま
す。
⼿洗いやアルコール消毒で⼿荒れをする理由は、この⽪脂膜が菌とともに洗い流されて
しまうからです。⽪脂膜はしばらくすると回復しますが、頻繁に⼿洗いやアルコール消毒
を繰り返すと、⽪脂膜が回復できず、「⽪膚のバリア機能」が失われ、⼿荒れが発⽣する
のです。
⼿洗いやアルコール消毒のポイント
「⽪膚のバリア機能」を失わないようにするポイントは以下の4点です!
◆⼿洗いのお湯はぬるめにする
温⽔は⽪脂も⼀緒に洗い流してしまいます。また、42℃以上になると“かゆみセンサー”
が刺激されてしまいます。ただ寒い⽇はどうしても温かい⽔で洗いたくなると思います。
その際はぬるま湯(33~35℃)で洗うようにすると良いでしょう。
◆泡はしっかり洗い流す
泡が残っていると⼿荒れの原因になることはもちろんのこと、汚れや細菌が残っている
状態と同じになってしまいます。
◆⼿洗い後の拭き取りは丁寧に
⼿洗い後はすぐに⽔分を拭き取ります。ぬれたままのタオルは雑菌が増えやすいので要
注意。ペーパータオルを使うと良いですが、その際に強くこすると刺激になるので、やさ
しく拭くようにします。拭き残しがないようにすることも⼤切です。
◆⼿洗いとアルコール消毒を使い分ける
⼀般的に、⽯けんと流⽔での⼿洗いよりアルコール消毒のほうが⼿荒れしにくいと⾔わ
れています。ただし、⽬に⾒える汚れがあったり、アルコールへの抵抗⼒がある病原菌
(ノロウイルスやロタウイルス)が想定されたりする場合は、⽯けんによる⼿洗いが必要
です。状況に応じて使い分けるとよいでしょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
まだまだ終わりが⾒えないコロナ禍の中で、こどもたちのため、保護者のために懸命に
働く⽅々に対し、少しでも⼒となれるよう情報発信をしていきたいと思います。
もしも困ったことがあれば、保育業界に特化した専⾨のアドバイザーがあなたの想いを
聞き、客観的に置かれている状況を把握し、適切なアドバイスをさせていただきます!い
つでも「あしたの保育⼠」にご連絡くださいね。