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【社会福祉法人と株式会社の違い】保育園で働くメリット・デメリットは?

更新日:2021年11月01日


保育園の求人票を見ると、運営母体が社会福祉法人、株式会社と様々あるが、一体どう違うのだろう?と疑問に思うことはありませんか?

本日はそれぞれの運営母体の代表的なメリットとデメリットについてご紹介します!


運営母体は実は様々


社会福祉法人、株式会社、NPO法人、学校法人、市区町村など様々あるのをご存じでしょうか?

これは2000年に「保育所設置に係る主体制限」が撤退されたことがきっかけであり、それまでは市区町村と社会福祉法人しか保育園を運営することができませんでした。急激に様々な運営母体の法人が増えてきていますが、割合でみると、社会福祉法人86.9%、営利法人(株式会社)4.9%、学校法人2.8%、その他5.4%であり、ほとんどを社会福祉法人が占めています。

(参照「保育所等の運営実態に関する調査結果」内閣府/平成31年1月)


■社会福祉法人のメリット・デメリット


<メリット>


【1】経験豊富なベテラン保育士が多い傾向がある


長くから運営をしていて、職員の年齢が偏らず、若手からベテランまでバランスよく勤務している法人も多いでしょう。


【2】歴史が長く、地元で愛されている


地域との長年の関係性があるため、行事やノウハウがしっかりと出来ている事が多いです。


【3】待遇や福利厚生がしっかりしている


理由は税金が株式会社よりも安いため。株式会社では法人税や事業税などが課税対象として定められていますが、社会福祉法人では、これらは非課税取扱として認められています。その分、給与や福利厚生など職員待遇で歓迎しているケースもあります。


<デメリット>


【1】経営者の影響力が強い


家族・親族経営の法人が多く、いわゆるトップダウン体質。理事長の意見は絶対。考え方や理念に共感ができる場合は良いですが、合わなかった場合はとても苦労します。


【2】姉妹園が少ない。規模や勤務エリアが限定される


運営数が多くなく、開設園のエリアが限定されている法人もあります。異動がないという点はメリットですが、結婚や介護で引っ越しが伴う際は異動が難しく、退職せざるをえないでしょう。


【3】新しい取り組みが受け入れられないことも


行事が多かったり、壁面装飾に時間が取られたりと、慣習やルールに厳しい園もあります。伝統を重んじている。その方針に共感が出来る場合は良いですが、効率化や保育に新しいものを取り入れたいと思ってもなかなか難しいこともあるでしょう。


■株式会社のメリット・デメリット


<メリット>


【1】ICT化や新たな取り組みに積極的


業務効率化や専門講師の派遣など、外部会社と連携を図りながら働きやすい環境整備を整えている保育園も多いです。


【2】多数の保育園を運営しているため、様々なキャリアプランを考えられる


全国規模で運営している法人の場合、ライフイベントに合わせて異動を申し出ることができる園もあります。また、運用規模が様々なため、転職をしなくても規模の違う園で働くこともできるでしょう。特に園数が多い場合、その分園長や主任のポジションも多く、管理職としてキャリアアップしたい!と思っている方は可能性が広がります。


【3】新園の立ち上げにチャレンジできる


株式会社の場合、新園をオープンする法人も多いです。また、一定のルールがある中でも、選ばれる保育園になるためにサービス向上に向けた取り組みにも積極的です。


<デメリット>


【1】若手の先生が中心でベテラン層が少ないことがある


スタートしてまだ日が経っていないため、若手の先生がメインになることも多いでしょう。


【2】新園の場合、行事等1から作らないといけない


新しい園の場合、本部のサポートもあるものの、園の細かな行事やルールを考えていく必要が出て来るでしょう。


いかがでしたでしょうか?


両方のメリットやデメリットを比較した上で転職先を選ぶことが大切です。また、デメリットとなる面に改善を図っている保育園も多くあります。しかし、求人情報だけではなかなか分からないことも多いですよね。そんな時にはあしたの保育士にご相談ください。あなたが不安に感じる点、これから改善していきたい点を伺い、あなたにピッタリな求人をご紹介します。
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