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保育士の平均年収は?保育士として給与を上げるにはどうする?

更新日:2021年06月08日


保育士の仕事は好き!

けれども、周りの友達と比べて、

自分のお給料ってどうなの?

高いの?低いの?

と気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで本日は保育士の平均年収と、保育士として給与を上げるために何をすれば良いのか。

をご紹介します。


■保育士の平均年収は?


厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査」では、

保育士職の平均年収は363万4600円

全職種の平均年収436万円と比べると約70万円の差があります。

【なぜ他の職種より給与が低いの?】

給与が低い理由には保育園を運営する財源の確保が難しいという理由が挙げられます。

皆さん、公定価格というワードをご存じでしょうか?

公定価格とは、政府が物価の統制のために指定した物品の最高販売価格のことを言います。

保育園は保育料や公費の公定価格で運営をしています。

保育園の公定価格は、こども一人あたりを単価として設定し、1号~3号のこどもの区分や、

こどもの人数、年齢、施設の所在地等の地域区分で決定します。

各市区町村で公定価格の基準が設定されているため、財源を増やすことが難しい現状があります。

また、人件費は全体の費用のうち平均70%を占めており、比重が多い分人件費を増やすことが難しいという背景があるのです。


■給与を上げるにはどうする?


【1】キャリアアップを目指す


「保育士処遇改善加算」というワードをご存じですか?

経験年数や研修受講によって、園から役職を任命されれば、手当が貰える制度です。

キャリアアップ研修で「副主任保育士」「専門リーダー」になれば最大4万円、

「職務分野別リーダー」で最大5000円給料が上がります。

副主任保育士や専門リーダーになるには(認可園の)保育士経験7年、職務分野別リーダーは経験3年が必要です。

例えば、最短23歳で職務分野別リーダーに任命された場合は月給5000円、

年収で6万円の増加。さらに最短27歳で専門リーダーになると月給4万円、年収で48万円も増えます


【2】資格取得を目指す


リトミック、児童英語、ベビーマッサージ等子どもにまつわる資格は様々あります。

正直な所、保育士以外の資格を取得していても資格手当を設けている法人はあまり多くはありません。

しかし、どんな知識やスキルを持っているかを保有資格として「見える化」することで、法人に対してアピールできる場面は増えます。

取得にはお金や時間も要するため、単に資格取得を目指すのではなく、自分にとって、どんな得意を伸ばしたいか、

何がスキルとして足りないかを見極めていきましょう。


【3】待遇が良い法人に転職をする


給与明細を毎月チェックしていますか?

基本給と共に、定例的に支払われる「手当」(家族手当、住居手当、役職手当など)が

あり、各法人のよって異なります。求人票の内容で手当の内訳がどうなっているのかもチェックしてみましょう。

法人によって、独自の手当を設けている場合もあります。

【関連】5分で分かる損をしない保育士の給与明細の見方


いかがでしたでしょうか?

給与が高い代わりに、休日が少ない!残業が多い!ケースもあり、

現状の悩みが単に「お金」だけではない可能性もあります。

自身の中で優先順位が何なのかを、この機会に今一度考えてみましょう。

給与が良くて、転職したのに、

こんなはずじゃなかった!と別の問題で

転職を後悔する方も多くいらっしゃいます。

このままで良いのかな?と漠然とした不安がある際は、

1度保育業界を知り尽くしたアドバイザーに相談してみませんか?