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正社員の保育士とパート保育士の違い

更新日:2021年04月26日


保育士という仕事に就くにあたって、正社員、それともパートを選ぼうか悩んでいる人もいると思います。

では正社員とパート職員では、いったい何が違うのでしょうか?

ここでは、保育士の正社員とパート職員の給料や勤務時間などの違いを説明します。

もくじ


正社員とパート職員、いったい何が違う?


正社員とパートの違いを理解してから仕事に就こう


正社員とパート職員、いったい何が違う?


正社員とパート職員の差について解説します。


1.給料


正社員の場合、基本給+手当がつきますが、パート職員の場合、時間給となります。

東京都福祉保健局による「平成30年度東京都保育士実態調査報告書 Ⅱ.調査結果の概要」によると、正規職員の平均年収は290.4万円、対してパートは109.6万円です。

※ただし、本調査は平成25年4月~平成30年3月の間に東京都で保育士登録した人が対象であるため、保育士全体の平均年収より低いと考えられています。

これだけを見ると、正規職員のほうが恵まれているように見えますが、給与・賞与等の満足度の回答を見てみると、正規職員が「大変満足」(1.6%)、「満足」(8.1%)、「やや満足」(13.3%)と答えた割合が23%に比べ、パートは「大変満足」(4.0%)、「満足」(16.0%)、「やや満足」(20.5%)の回答が合わせて40.5%となっており、パートのほうが満足度が高いことが分かります。

2.勤務時間


勤務時間も正社員とパートでは違います。

正社員は求人募集欄に「完全週休2日制」と書いてあれば、1週間に2日休日もらえます。

「4週6日休み」と記載されている場合、連勤が続く可能性があります。

パートは正社員と違って、自分の好きな時間、曜日に働きやすいです。

しかしパートであっても、人手が足りない園などでは、休日出勤を求められることもないわけではありません。

東京都保育士実態調査 報告書」によると、正規職員の65.7%が「週5日」、31.2%は「週6日以上」勤務しています。

1日当たりの勤務時間も、「9時間以上」(47.6%)がトップです。

対して、パートは「週5日」が41.3%、「週6日以上」となるとわずか5.7%です。

1日当たりの勤務時間も、「3~5時間未満」(27.6%)が一番多く、「5~7時間未満」(27.4%)、「7~9時間未満」(26.3%)と続きます。

3.社会保険


まず正社員の場合、厚生年金保険・健康保険が適用されます。

ただしパートタイマー・アルバイトであっても、以下の条件に当てはまる場合、厚生年金保険・健康保険の被保険者となります。

≪パートタイマー・アルバイト等が厚生年金保険・健康保険の被保険者となる条件≫

・週に20時間以上働いている

・1年以上の勤務が見込まれている

(2022年10月以降は2カ月以上に変更)

・月給が8.8万円以上

・学生ではない

・従業員501人以上の企業に勤務している、または従業員500人以下でも労使が合意している

(2022年10月以降は101人以上の企業が対象、2024年10月以降は51人以上の企業が対象に変更)

またパート・アルバイト等であって、勤務時間が週30時間未満であっても、同じ会社の正社員の1週間の労働時間の4分の3以上働いている場合、被保険者の要件を満たす可能性があります。

(正社員が週36時間働いていて、パート・アルバイト待遇で週27時間働いている場合など)

パート・アルバイトの社会保険の適用範囲は拡大傾向にあります。

将来、もらえる年金額を増やすためにも、対象の人は保険に加入することをおすすめします。

(参考記事:厚生労働省「社会保険(厚生年金保険・健康保険)への加入手続はお済みですか?」、厚生労働省「社会保険適用拡大特設サイト」、日本年金機構「令和4年10月からの短時間労働者に対する健康保険・厚生年金保険の適用の拡大」)

また正社員の保育士として働くメリットについて知りたい方は、コチラの”正社員の保育士として働く4つのメリット”の記事をご覧ください。

正社員とパートの違いを理解してから仕事に就こう


正社員とパートの保育士の違いについて解説しました。

正社員とパートでは、同じような仕事内容でも、給料や勤務時間、社会保険の適用範囲などが異なってきます。

それぞれの違いを理解したうえで、自分にとってベストな選択をするようにしましょう。

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