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男性保育士の現状と平均賃金・平均勤続年数
更新日:2021年04月25日
近年、注目されつつも、まだまだ数の少ない男性保育士。
実際に働いている男性保育士の現状は、いったいどのようなものなのでしょうか?
ここでは、保育士として働く男性の現状を紹介します。
「保育士になりたい!」「子どもと関わる仕事がしたい!」と考えている男性の方は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
男性保育士の現状を紹介
男性保育士の現状を変えて、もっと働き続けられる職場にしよう
男性保育士の現状を紹介
男性保育士の現状(全体に占める割合や平均賃金、平均勤続年数など)についてお伝えします。
1.男性保育士は全国で約4%しかいない
令和2年8月24日に行われた、保育の現場・職業の魅力向上検討会(第5回)の参考資料1である「保育士の現状と主な取組」(厚生労働省)によると、保育施設の職員の男性の割合はわずか4%。95.8%は女性です。
うち30歳未満の男性は1.6%、30代は1.4%で、40代になると0.4%と1%以下になってしまいます。
近年、注目を浴びている男性保育士ですが、まだまだ全体数は女性に比べてかなり少ないのが現状です。
2.男性保育士の平均年収はほかの職種より少ない
上記の資料によると、男性の全職種の平均賃金は年収に換算すると561万円。
対して、男性保育士の平均年収は389.2万円と180万円近く少ない傾向にあります。
月収換算でも、全職種が46.8万円に対して、保育士は32.4万円。
たとえやる気やスキルのある男性保育士であっても、将来に不安を覚えてやめてしまう人は少なくないと思われます。
3.20代の男性保育士の9割以上が正社員
東京都福祉保健局による「平成30年度東京都保育士実態調査報告書 Ⅱ.調査結果の概要」によると、男性保育士は20代の9割以上、30代は7割程度が正規職員として働いています。
女性保育士の場合、20代は9割以上が正規職員として働いていますが、40代以上になると5割以上がパート職員として仕事をしています。
4.男性保育士の平均勤続年数は6.2年
「保育士の現状と主な取組」によると、男性保育士の平均勤続年数は6.2年。
平均年齢は31.9歳となります。
上述のとおり、40代以降男性保育士はやめてしまう傾向があり、40代の男性保育士は全体のわずか0.4%しかいません。
これは平均勤続年数7.9年、平均年齢37.0歳の女性保育士に比べて、非常に少ない割合です(40代の女性保育士が占める割合は全体の20.1%)。
賃金の低さなどもあり、男性保育士が長く働ける環境が整っているとは言い難いかもしれません。
5.男性保育士の約6割が「子どもと接することが好きだったから」保育士になったと回答
「東京都保育士実態調査 報告書」によると、男性保育士の58.2%が「子どもと接することが好きだったから」保育士になったと回答。
次点が「保育士に興味があったから」(19.3%)、「あこがれの職業だったから」(9.4%)。
「就職に困らないと思ったから」(3.1%)、「将来の自分の子育てに役に立つと思ったから」(3.0%)などの理由で保育士を目指した人は少数派でした。
男性保育士の現状を変えて、もっと働き続けられる職場にしよう
男性保育士の現状は分かりましたか。
女性保育士に比べて、男性保育士の数はまだまだ少なく、40歳になる前にやめてしまう傾向があります。
しかし男性保育士が、決して役に立たないわけではありません。
男性保育士は、男性だからこそのダイナミックな遊びができますし、緊急時なども頼れる存在です。
これから賃金アップなどが進み、男性保育士がもっと働きやすい職場環境になることを願います。
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